悪徳業者B、襲来
Aに続き、Bがやってきた4
Bが家に訪問してきた時の口上。
「私、○○○というリフォーム会社の者でして、実は来週からこの●●市●●地域限定のキャンペーンが始まるんですよ。それでですね、このキャンペーンというのが枠が決まっておりまして、非常に狭いんですよ。なので、私が先行してこの地域を回っておりまして、すぐに工事した方が良いお住まいを率先して選んでご案内している次第です。こちらのお住まいは屋根の瓦におかしな部分が見られたものですから…(以下省略、というかうろ覚え&忘れた)」
昔より少しだけ知恵がついた現在見てみれば、典型的な悪徳業者の口上だということが分かる。
ポイント1 オトク感を煽る
「地域限定のキャンペーン」がそれだ。ていうか、これだけだと何が得なのか分からないが、人はキャンペーンという言葉に釣られてしまう。悲しい。
ポイント2 限定して焦らせる
「枠が決まっておりまして、非常に狭い」、早く申しこまないとなくなってしまうという焦燥感。人はこれにも釣られてしまう。ホントに悲しい。
ポイント3 不安に思わせる
「工事した方が良いお住まい」、危機感をつのらせて、懐疑的な思いを打ち消させる。人はこれにも釣られてしまう。とても悲しい。
ポイント4 私だけと思わせる
「率先して選んでご案内」、あなただけというオンリーユーの特別感。人はこれにも釣られてしまう。やっぱり悲しい。
話はズレるが、悪徳業者や詐欺師の口上を見てみれば、人の業が透けて見える。人が悲しい存在かどうかの議論はさておき、人の業と煩悩は厄介な存在だ。つくづく悲しい。